【世界史】19世紀末〜20世紀の日中関係について
日中戦争について基本的に世間ではなんとなく中国と戦争していたんでしょって言う認識の人が多い。
高校でも日本史、世界史共に重要な項目であるがあまり深く触れることがなく、さらっと進んでしまう。
どちらかというと1941年以降の真珠湾攻撃を発端とするアメリカとの戦争の方が印象が深い人が多いように感じる。
事実アメリカのB29が日本各地にて空襲を行なったことから、被害の歴史として認識されているご高齢の方もいらっしゃるだろう。
90年代生まれの平成の若者(私もふくめて)は原爆ドームを訪れたり、疎開や空襲といったアメリカとの戦争に関するビデオを小中学校で視聴したりと何かと平和教育で触れてきた。
戦争は悲惨だ。多くの人がなくなり、生活も苦しくなった。戦争反対。今ある平和を大切にしよう。
このような被害者目線での戦争が語れることが日本の平和教育ではよく見られる。
まるで戦争が何か災害と同じような感じに扱わられるように。
しかし日中戦争の話題となると途端に態度が変わる。
「日中戦争?戦争なんだから人が死ぬのは仕方がないじゃない?」
「中国なんか今も昔の日本を恨むような反日教育行ってるんでしょ?考えられない。」
これが今日の日中関係を拗らせてる理由だと私は感じる。
南京大虐殺といった事件もなんとなく知っていればいい方だが、知らないお年寄りの世代も多い。
まず第一太平洋戦争が起こったのは日中戦争が大きな原因である。
これを知らなければ近代史、現代史、及び現在のアジア太平洋地域の様々な問題を理解するのは難しくなる。
また私が中国に留学していたのもこの問題に興味を持った点である。
日本人が中国で留学すれば基本的に日中の過去と向き合わなければならない。